後塵を拝するGoogle
現在、ソフトウェア開発や事務フローの改善で現場を騒がせているMicrosoft・OpenAI連合が擁するGPT(Chat GPT)。それに対して検索エンジン最大手であり、最先端のテクノロジーを誇るとつい2年ほど前まで言われていたGoogleは、現在進行形で辛酸を舐めさせられています。
Googleは、自社開発AIがどのくらいの性能になった!というニュースを流すものの、性能的にはGPT-4に大きく水をあけられているというのが現実で、あれやこれやしている間に各組織が自分たちに最適なGPTを開発できる「GPTs」なども発表され、もはや大勢決したか?と皆さん考えているでしょう。
そんな中、12月7日にGoogleが満を持して発表した「Gemini1.0」、IT関係者ならば、いじり回してみたいのが人情というものです。
Googleによると、来年早々に発表する「Gemini Ultra」はその能力は人間の専門家を上回り、GPT-4にも勝っているとのこと。
詳しい性能についてはとっ散らかりまくっているGoogle公式の紹介ページや、ピチャイのブログ、Bardのアップデートドキュメントを読みましょう。一か所にまとめてよぉ。
Geminiの使い方
下準備‐Googleアカウント言語を英語に変更
さっそくGeminiを使いたいところですが、Geminiが現在対応している言語は英語のみです。
Googleアカウントの優先言語を英語に変更するところから始める必要があります。
クロームを立ち上げ、赤枠のアプリメニューからアカウントを開いて下さい。
ブラウザの大きさにより変わりますが、下記画像の赤枠、「個人情報」を開きます。
個人情報を開いて、下方にスクロールしていくと、「ウェブ向けの全般設定」項目がありますので、そこから「言語」をクリック。
ペンのアイコンをクリックして、Englishと入力し、選択。
オプションを選ばないと保存できません。United Statesでいいでしょう。選択すると「保存」できるようになります。
英語化完了。戻すときも上記の手順で戻しましょう。
Bardに接続
えっ、GeminiなのにBardでいいんですか!?
いいんです。
初回だけなにやら青い帯でお知らせがあります。
「Bard has been updated in English with Gemini Pro. See update. Look out for Bard Advanced with Gemini Ultra coming early next year!」とのこと。
英語版ではBardがGemini Proになり、来年早々にはGenimi Ultraに進化しますとのこと。
本気出すの来年な!
アップデートドキュメントによると、Bardのアップグレードとして、Gemini Proを導入したとのことです。先走って世界で最も有能なAIモデルと書いてます…
2023.12.06
Bard は Gemini Pro でこれまでで最大のアップグレードを取得します
https://bard.google.com/updates?utm_source=googledevs&utm_medium=owned&utm_campaign=about-allproducts
- 内容: 本日より、Bard のこれまでで最大のアップグレードとなる Gemini Pro を Bard に導入します。私たちは、Gemini Pro を Bard で特別に調整し、理解と要約、推論、コーディング、計画などの能力がはるかに向上しました。テキストベースのプロンプトについては、Gemini Pro で Bard を試すことができます。他のモダリティのサポートも近日中に予定されています。まずは 170 以上の国と地域で英語で利用できるようになり、近い将来、ヨーロッパなどさらに多くの言語と場所でも利用できるようになります。
- 理由: 本日、Google はGeminiを導入しました、世界で最も有能な AI モデル。Gemini は、Bard を作成、対話、コラボレーションするための新しい方法を解き放ちます。
ちょっとガックリ来てしまいましたが、使い方の続きに戻りましょう。
ポリシーへの同意
いきなり入力データや位置データなどなど…がっつり機械学習データに使うからねという許諾を求められます。
私の場合は大したデータも持っていないので、簡単に同意してしまえますが、会社に所属している方の場合は気を付けましょう。
Bard の会話に機密情報や、レビュー担当者に見られたくないデータ、または Google が製品、サービス、機械学習テクノロジーを改善するために使用したくないデータを入力しないでください。
https://bard.google.com/
内容を読み込むとGoogleは強欲だなぁと感じられます。
同意すると注意事項が表示されます。
攻撃的な応答をする可能性があります。にクスッときます。
英語のみ対応なので、質問なども英語で行った方が良いでしょう。
あとはChatGPTと同じような使い方です。
Gemini Ultraが登場するまでにインターフェースに慣れておきましょう。
Geminiのアップデート予定
ドキュメントを色々読んでみると、やはり細かいサービスについてはGPTに少し遅れを取っています。
AIモデルとアプリケーションの統合は12月13日発表予定とのこと。Googleが持っている資産と組み合わせて飛びぬけて手軽にできたりすると、GPTより普及するかもしれません。
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