情報搾取にささやかな抵抗
今回は、Windows11でのプライバシーとセキュリティ設定についてです。
GAFAMは、絶えず私たちのPCやネットの使用状況、消費行動のデータを収集し、ビッグデータとして利用し、場合によってはデータ自体を売り、利益を上げています。
そのことが絶対に悪いとは言いませんが、タダ働きさせられているのは面白くありません。
アプリがバックグラウンドで動くことで多少なりとも私たちのPCリソースも消費されます。
設定を見直すことで、GAFAMへささやかな抵抗をしましょう。
MicroSoftへのデータ送信を止める
Windows11は、デフォルト設定では、広告を表示させたり、ニュースをサジェストしたり、検索結果やおすすめコンテンツのためにバックグラウンドで情報を送信する設定がされています。
その中に個人情報は含まれていませんが、動作情報をMicrosoftに吸い取られ、おすすめコンテンツやアプリに介入してほしくないという人も多いかと思います。
以下ではそれらをひとつずつ停止していきます。
全般設定
スタートボタンから「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「全般」を開きます。
これらはすべてオフにしてしまっても問題ありません。
広告表示・ニュースサジェスト・検索結果操作(Bing)・ウィジェットでのニュース押し売りにささやかな抵抗をします。
音声認識
スタートボタンから「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「音声認識」を開きます。
音声認識技術を使用するアプリとは、要するにCortanaのことです。Cortanaを使っている人もいるでしょうが、使わない人はオフにしましょう。
よく読むと、個人情報「は」保護されますと書いていますが、Microsoftの従業員とベンダーに情報が筒抜けです。グーグルはオーストラリアのAppenを利用して有料でAI音声を回収していますが、Microsoftにはそんなお金を払う気持ちがハナから無いようです。
診断とフィードバック
次に、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「診断とフィードバック」を開きます。
OSの改善のために送信する設定となっていますが、すべてオフにしてしまいましょう。
Windowsの改善は私たちにも利益があることですが、自社負担で改善してほしいところです。
入力改善・Webページでの動作情報・診断データも同様です。
下の「フィードバックの間隔」も「常にオフ」にします。オンにしたところで直接カスタマーサポートが受けられるわけではありません。
アクティビティの履歴
次に、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「アクティビティの履歴」を開きます。
Windows 11 23H2アップデート後はこの設定は何らかの情報をMicrosoftに送信するものではなくなりましたが、それ以前のバージョンの方の場合、Microsoftに履歴を送信する設定になっているかと思います。
23H2バージョンの方であっても、バックグラウンドで動作することで少なからずPCのメモリを消費します。
当然のようにオフにしましょう。
アプリの診断
次に、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→アプリのアクセス許可項目のうち、「アプリの診断」を開きます。
これは、アプリの利用状況をMicrosoftに送信する設定です。
これも私たちに直接利益があるものではありません。オフにしましょう。
まとめ
インストールしたままだと、Microsoftに情報を吸われ放題の設定でWindowsを利用していることになります。
設定を見直して、自分の情報を自分でコントロールしましょう。
Microsoftへの情報送信のためにPCリソースを一方的に利用されている状態でもありますので、その観点でもしっかりオフにしておくことが望ましいでしょう。